高麗人参のアルカロイド
高麗人参は栽培が難しい植物で、栽培するにはさまざまな必要条件があります。
適度な日光と適度の日陰が必要なうえ、排水がよく、なおかつ適度な水分補給がなければ強い高麗人参は育たないと言われています。
高麗人参は根の成長具合に合わせて1年根、2年根などと分かれています。
栄養価も年数によって違います。
例えば、1年根では10%、3年根では15%、6年根では20%といったように、年数が増すほど有効成分の含有率も高くなります。
ほとんどの高麗人参は、6年根が限界で、それ以上栽培し続けても害虫などに食べられたりすることが多いので、ほとんどの高麗人参は6年根以下のものだといわれています。
高麗人参にはさまざまな有効成分が含まれていますが、その中のひとつにアルカロイドという成分があります。
このアルカロイドというのは、窒素含有塩基性化合物ですが、1818年にドイツの科学者のマイスネル氏が発見したもので、高麗人参に多く含まれている成分です。
アルカロイドにはキニーネ、ストリキニーネ、アヘンアルカロイド、ニコチン、コカイン、コデイン、ナルコチン、パパベリン、ロベリン、エフェドリン、スコポラミン、レゼルピン、ヨヒンビン、エルゴタミン、アトロピンなどがあります。
この中でもキニーネ、ニコチン、コカインなどの名前はよく知られていると思います。
高麗人参に含まれているアルカロイドは、具体的にはどのような働きをするのでしょうか。
アルカロイドは免疫細胞の大食細胞といわれているマクロファージとBリンパ球の働きを活性化します。
マクロファージは、体内に侵入してきた異物の情報を抗体産生系に伝え、免疫反応を促すというとても大切な働きを担っています。
そして、Bリンパ球も私たちの免疫システムにとって不可欠な働きをする細胞です。
高麗人参は、このような免疫システムの働きを活発にさせる栄養分が含まれているので、虚弱体質の人などの栄養補給に適していると言われています。
男性に特化した高麗人参サプリメントもあります。